妙義神社を出発し、最初の鎖場は10メートル未満の50度位でした。
余裕無いとは言いながらも、今考えると笑顔もありました。
大文字の手前に30メートル位、60度から80度位のレッドクリフが、立ちはだかる。
鎖を掴み身体を自分の腕力と脚力だけで支え、登って行く。
もう登り始めて途中、〖行くも戻るも厳しい〗状態。
手がぷるぷるしちゃって、鎖を掴んでられないし、滑るし怖いし。
でも、もうどっちにしても怖いなら、まだ見ぬ景色をみたいと思って、登りきりました。
登った先には弁柄色の大きな岩。
辰砂岩でしょうかね?
その先に【大文字】がありましたが、90度に反り立つ岩に、オバチャン達は命の危険を感じて、下からみるだけにしました。
一路目指すは【奥の院】
滑る泥道を、枝を、根を、岩を、石を掴み登って行きました。
見晴台から大文字が見えました。
大文字横で寝ていた方が手を振ってくれました。
目指していた【奥の院】の手前の【辻】
えっ?
❮キケン 上級コース❯
あーもーオバチャン達は、ビビって動けません。
今までだって上級ってか、特級ですよ?
あーもー無理無理。
さっ、ここで法楽にしよう。
お供え物も、こちらに。
諦めも潔いのも、この際、取り柄。
怪我でもしたら、人様にご迷惑をおかけします。
私の精一杯、力及ばず申し訳ありませんでした。
大丈夫。
天狗様は身軽だから、私達が行けなくても、誠心誠意真剣に命懸けで登って来たの、もう見てるはず。
それがわかんないような天狗様じゃないから、ここでダイジョーブ。
もう、これ以上はオバチャン達は行けません!
と諦めて宣言しちゃう。
大丈夫です。
誠意は伝わったはず!
もう、そう信じてる!
私達は無事に帰らないとならないので、これ以上岩も、幹も枝も掴んで支えてられません。
帰りの鎖場も、もう考えただけで、足もぷるぷる、手もぷるぷる。
普段200メートルだって車出す位な私が、頑張ったの、知ってるはず。
そう、知ってるはず、、、
山岳信仰の聖地だからと、不動巡拝次第を片手に法楽始めると、、、。
般若心経になった途端、ゆっくり目の前にムカデが出現。
あら、毘沙門天王様先なのですね。
と、急きょ毘沙門天王様功徳経に変更して、ご法楽。
お眷族様をお連れくださるとは、鈍感な私でも流石に毘沙門天王様のお力をヒシヒシと感じます♡
その後、お不動様にいたしました。
錫杖振って精一杯お唱えさせて頂きました。
続く