宇宙から青い星をボンヤリ眺めている。 『地球だよねぇ？日本見つかるかな？』 目を凝らす。 自在に地球らしき星を見られるので、相当大きな身体？意識？ まるで玉転がしの大玉のような地球の模型なのかな？ でも黒い宇宙に浮いて見えている。 ちゃんと大気…

灰色の街に色があるビルがあった。 赤いエンジ色と言うか煉瓦色に塗られたビルで会社のような建物。 テナントや商業施設のビルではないと思います。 私は別の高さのある建物から見ているから、灰色の街の少し前の風景ではないかと思いました。 しばらく赤い…

灰色の街はより鮮明に灰色。 色がない。 セメントのようや色の街。 ガラスが一切入っていない廃墟。 まるで戦地の空爆の映像のよう。 以前より鮮明に灰色の街。 時計はすすんでいるらしい。 高い建物はほとんど無い。 人は見えない。 いつなのかわからない。…

『的、的、的は日本中心地』 どこからかそんな声が聞こえる。 的になるのは日本なんだ(笑) そこは灰色の街。 縁起でも無い話だけど、今から出来る事は少ない。 少ないながらに、無い訳じゃない。 まず一つ目。 あたふたしても始まらない。 今出来る事は、自…

セメントみたいな色の空。 曇っていると言うか霞んでいると言うか、濁っている。 よくある戦争映画のような殺伐とした風景。 人は見当たらない。 車も走ってない。 ホコリっぽいかといえばそれほどでもない。 水没した廃墟？ 色がほとんど見えない。 セメン…

大きな渦巻きが見える。 これは灰色の街の少し前の様子だろう。 もしかすると灰色の街の原因かもしれない。 何故なら大きな渦巻きの少し前には、今とかわらない普通の日常が見えていたからだ。 黒い水？墨汁を薄めたような色の水に白い波が立ち上がる。 寄せ…

街に人がいた。 しかも子供たちと、保母さんらしき集団だ。 どこかの保育園や幼稚園の子供たち。 園服を着てないので、登下校中ではないと思う。 子供たちが先を行き、それを追いかけるように困惑顔の先生が後を追う。 別に子供たちは必死に何かから逃げてい…

小川が流れている。 二人、人間がいる。 一人はクルンとした髪の毛の男の子。 5歳とか7歳とか位な雰囲気。 年の頃から考えると天然の癖毛だろう。 日本人には少ないクルンとした癖毛。 顔立ちはどちらかと言うとヨーロッパ系と日本系のハイブリッドな雰囲気…

大きな人工的に作られた穴が見える。 大きな穴の中にはマネキンが大量に横たわる。 マネキンの服装は半袖のヒラヒラしたワンピースを着ていたり、半ズボンを履いた子供だ。 何故か灰色の街のマネキンはカラーの洋服を身に付けている。 いくらか灰色の街に色…

これは約1年位前から妄想街道の中にある❮灰色の街❯と言う物語の連載である。 ◆無人街 高いビルは無い。 せいぜい6階だか10階位のビルと、民家がある。 窓ガラスは割れていて、ほとんどはまっていない。 更地に近いと言えば、そう見えなくもない。単純に建物…