セメントみたいな色の空。
曇っていると言うか霞んでいると言うか、濁っている。
よくある戦争映画のような殺伐とした風景。
人は見当たらない。
車も走ってない。
ホコリっぽいかといえばそれほどでもない。
水没した廃墟?
色がほとんど見えない。
セメントって表現が一番ピンとくる。
鉛色?
遠くでゴーっと飛行機だか、滝壺だかわからないけど、ゴーっとした音がしている。
でも遠くてそれ程不快な音量ではない。
でも今日は人が一人も見えない。
例えるなら、ダムに沈んだお地蔵さんが、淀んだ湖から空を見上げているような、そんな寂しさが伝わってくる。
これは、そういう事なのかも知れないとボンヤリ思った。
バックナンバーはこちら。
↓↓↓