とある大きな寺院の前に立派な立像が立っている。
お詣りさせて頂こうと近づくと簡単な祭壇に、燈明、花、横寝せ線香台、箸の刺さったご飯茶碗が置かれており、ご飯が灰色にこんもりしている。
『ん?ご飯に砂がかかっている?』と思ってマジマジと見ると下まで、砂が茶碗にこんもりとよそられている。
『あぁ、心を込めて御供しないと、砂になって食べられないのか。業務的に御供してるだけなんだな』と思ったら立像様が少し動いた?
伏し目がちだったその立像の目が微笑んで見えたところで、おしまい。
どうぞお召し上がりください、の心を持たずしての御供えは届かない事を、しっかり再認識させて頂きました。
ただ置く御供えは御供えにあらず、ご注意ですね。