これは先日から関わらせて頂いている御寺様での一幕。
私は鑑定した結果をほとんど憶えてないので、後日『あの時こう言われましたよね』と聞かれてもほぼ知らない。
でも場所が場所だけに、再鑑定に伺ったら思い出した。不思議ね。
その時の話はこうです。
【手のひらに乗る位の御佛の気配がこの辺りからしますけど、探して欲しいみたい】
だったらしい。
でもね、私は忘れちゃってた。
電話で聞かれた時は、(へぇそんな話があったんだー)位にしか思わなかった。
もともと鑑定部屋から出たら一切を忘れるトレーニングは確かにしてきたが、出張鑑定は比較的憶えている事が多いのに、ちょっと憶えてなかった。
それで、小さな御佛像が出てきたからみて欲しいとの連絡だったのね。
これはお不動様だったのね。
ピンと来なかったから、あまり良い返事出来なかったけど、とりあえず伺ってみた。
手にとってみたけど、どうも圧力が違う。
御佛像様でも、探して、って言うほど気配がない。
これも確かに手のひらサイズの御佛像なんだけど、そんなに〖探して〗と言われるような主張したとは思えない。
まぁ、その他の自宅から出てきた御佛像の配置換えなんかをお手伝いして、あるガラス張りの飾り厨子の中のお坊様の座りが悪い事が気になった。
扉をはずしてもらいガラスをキレイにしてもらったら、中から異様な存在感。
いわく付きの人骨でもあるのかと思ったけど、中を見たら鉄の弘法大師と、木彫りの御像が座布団に挟まっているのを見つけた。
木彫りの御像を手にすると『やっと出られたー』みたいな気持ちと、確かに『この辺りに手のひらに乗る位の御佛像があるから探してだってよー』と私の口が言った事を一瞬で思い出し伝わってきた。
もちろん『探してって言われたって見もしないのー』も同着(笑)
なかなか自己主張のある御佛像様で素敵。
結局、愛嬌たっぷりな表情の佛様で、どなた様として拝めば良いかわからず、仏像にお詳しい先輩にお願いして写真を見ていただいた。
どうも御指導頂いてる先輩は〖素人が掘った物だろう〗とおっしゃっていたが、だとしたら、それでこのただならぬ存在感は、よほど想いを込めて拝まれたのか、ヤバイ導師さんが拝んでいたのか、しばらく祭壇の特席で拝んで頂くようにお願いをして帰ってきました。
私も最初は手持ちは蓮かと思いましたが、言われてみれば上向きに曲がり如意で間違いなさそう。
さすがですね。かなり微妙な曲がりなのに、見逃さない。
仏像辞典書く程の人の眼と感性って、私等みたいな凡人愚民とはやはり異なるのだと更に敬服いたしました。
しばらくその方向で拝んでもらうのでよろしいか御佛像様に、お伺いたてに行ってこようと思ってます。
これは私の行の一部なんだな。と思います。
年代物の仏器も、磨きをお願いしてきたので、佛様方のお喜びが楽しみです。
愛嬌たっぷりな表情の佛様に、可愛らしい獅子。狛犬?( *´艸`)
お髪がずいぶん長い。