白蓮庵のブログ

群馬大好きおババ 七合目の行者悠眞 白蛇くぅチャン♪るぅチャン♪とのラブリーな生活や大自然との共生、お詣り報告やファンタジーワールドIF愉快な仲間たちとの修行体験記。ほぼ雑談。いや、ほぼ食べ物の話かも。

そっちじゃない方にあわせる。

私は寺院生活で、どうしても理解することが困難なことがある。

 

それは、〖食事が異常に早いこと〗です。

もちろん、食事だって修行だから、当然作法もあれば、ある程度早いことも解る。

 

でもね。

私が育った地方では

『鶴亀の齡(よわい)、つるつる飲まず噛めよ噛め噛め』

と言って、小さい頃から、よく噛んで食べることが修行だったの。

 

でもね、関西の寺院では、最速の食事時間。

 

まったく知らずに初めての食事作法の時ね。

30年位前の昔話。

宇治田原に通うため、信貴山に下宿させてもらってた頃の話。

 

朝の食事作法、お経唱えたり、一粒ずつ御供したり、見様見真似でやりました。

『頂きます』

と手を合わせ、私は納豆の蓋を開けタレをかけ、くるくるしたら、バタバタバタっと箸が置かれ、

『ご馳走さまでした』

即時解散となりました。

 

えっ?

えええっ?

ん?

キョロキョロする私に、若いお坊様が、

『このあと、一人でゆっくり食べな』

と言い残し、食堂に一人取り残されました。

 

食べ終わって、翌日の対策を考えました。

タレをかける事をやめる選択をしました。

 

翌日、、、

半分も間に合わず。

 

その翌日、、、

そもそも、よそるご飯を少量にして、なんとか味噌汁で、噛まずに飲み込んで間に合わせました。

 

えっ?

噛まずに飲んで間に合う食事時間。

 

どうしてなのか、若い話しやすそうなお坊様にお尋ねしました。

返ってきた言葉は、、、

『早く食べて寝たいから』

 

えっ?

相撲部屋?

( *´艸`)

 

 

 

 

時は過ぎ現代へ。

流石に今はそこまで早くないらしいです。

でも、、、、

ずーっと疑問だったから、数人で食べる機会が別の宗派の寺院様であった時に【なぜお坊様は食べるのが早いのか?】と、あるお坊様に質問させて頂きました。

返ってきた言葉は、

『修行だから遅い人にあわせるのではなく、早い方にあわせる』でした。

 

 

何でも【出来る方にあわせる】のだね。

ようは落ちこぼれが頑張って、優秀な方に近づけなきゃならないってことだ。

 

私は落ちこぼれだから、ゆったりまったりのんびり組を、タラタラ案内してる位が丁度良いんだな。と納得できました。

 

ご飯はよく噛んで味わって食べたい!f:id:byakuren-an:20220922215920j:image