今日は仕事で高速移動。
少し早くに出発してサービスエリアでコーヒータイム。
幸せの一時の前にデトックスと思いトイレ。
まぁ、よくぞおいで下さいました。
見事なブツとの対面に感動し数秒後。
ザーっと水が流れ、共にミチュチュチューと聞き覚えの無い音がする。
便器の中をみるとウォシュレットのノズルが伸びて、勢いよく正面の壁を攻撃している。
『ん?』
私の時が止まった。
『んー?』
固まった、と言う表現の方が適しているだろう。
ミチュチュチュチューと壁を的にして、まるでそこにションベン小僧が仕事中、みたいな弧を書いた流線型の小さな噴水が出現しているではないか(笑)
『えっ?』
『あわわおよよあわわ』
『なにしてくれてん?えぇ?』
『おいコラ誰も座っとらんぞぉ?』
『んー止まってよぉ』
そう。
人間は考えもしない事を突然目の前に突き付けられると、認識するまでにちょっと時間を要する。
そして軽い怒りと言うか、戸惑いと否定の気持ちが湧き、今度は願う祈ると言うプロセスを辿る実体験をする。
『床水浸し、私にはかかってない、濡れてるのは床と壁、あぁ、便座も濡れてんなぁ』と分析を始める。
『ペーパーには届かない、水止まるかな。』
対処を考え出す。
『あーあー』
他人事な己を発見。
『やめて〜』
再度祈る気持ちがやってくる。
『あー止まったぁ』
安堵する自分を知る。
冷静に安全を確認してからペーパーをくるくる巻き始める。
壁を拭く。
床を拭く。
便器へ。
くるくる。
壁を拭く。
床を拭く。
便器へ。
詰まると困るから慎重に手かざしセンサーにあて、ノズルの襲撃に備える。
ノズルは出てこない。
流れ行く紙たち。
くるくる。
便座を拭く。
便器を拭く。
床を拭く。
くるくる。
角度を変えて光らせて確認する。
壁を拭く。
床を拭く。
さらば。紙たちよ、、、
ドアを開けながら物思いに耽る。
『ちょっと座っていた時間長かったからなぁ、重くて逆襲したくなったってことぉ?』
便座の気持ちもわからなくない。
でもさ、ウォシュレットのノズルから水鉄砲攻撃は反則だと思いませんか?
予定に無く朝から高速サービスエリアで下座行しましたよ。
ちーん。