お経をお唱えしていると、ありがたい気持ちになったり、楽しい気持ちになったり、ウキャウキャしてノリノリになってくることがあります。
また、私ごときでも、導かれたなら、処刑場跡地でも鎮魂碑でも、拙い読経で申し訳ないけれども、読ませて頂いています。
その中で怖いとリアルに思ったことは、17歳の特別プランの行、以降一度も無かった。
そう。
無かった。
過去形なのです。
たった1度だけ、初めて怖いと感じた読経がありました。
あまりの恐怖に、初めて読経を中断して逃げ出すか、不動明王真言に変えようか、毘沙門天王様ヘルプって、考えました(笑)
それもつい最近。今年になってからのことです。
私は以前から、理趣経の練習をしていました。
ご供養の強いお経と感じ、なるべく読むよう心掛けていました。
姉弟子からも、よく読むよう申しつかっていました。
で、信貴山で先輩僧侶の皆様と、伺った時には合わせさせて頂いたり、師僧からも、『なかなか読めてると聞いてます』と先輩が進言してくださったようで、師僧にお誉めいただいて舞い上がったりしていました。
で、今年は別の先生から理趣分のお授けを頂いて、両方同時進行みたいになっていましたが、理趣経を読む機会が少し疎かであったことは否めません。←名前似てるけど別のお経。
しかし、その日、その時は何故か理趣経を読もう。
と思い、読み始めました。
そう、とある場所で。
数分すると、私の左横から、猛スピードで走って来る
❮着物姿で裾を捲り上げたガリガリの坊主頭のジィサン❯
が視界に入ってきました。
ドカドカものスゴいスピードで近づいて来るので、かなりビビりましたが、通り過ぎるだろうと、そのまま読経を続けた瞬間、左半身にガッシリと飛び付かれ、しがみつかれ、理趣経を投げ出そうか、瞬間思いましたが、続けて読むよう心を保ち、続けました。
読経の最中、息苦しさと緊張が走りましたが、しばらくするとホワーンと消えて行きました。
聞きにきてくれたなら大歓迎だけど、飛びかかるのは、問題でしょーよ?
流石に猛スピードで走ってこられ、飛び付かれるとビビりますよね。
あれは何だったのでしょう?
ガリガリの羅漢さんみたいな姿でしたよ。
猫背で肩を丸め、無精髭で、ちょうど貧相な、ヌラリヒョンのような頭で、餓鬼さんを人にしたような風体で、しかもかなり実体化している。
赤茶色の汚い着物でしたが、臭くはありませんでした。
匂うほど実体化はしてなかったようです。
流石に猛ダッシュで飛びかかられるのはお断りしたいです。
福山雅治なら飛びかかりたい位だけど。
知らないジィサン、幽霊だとしても反則だわよね。
私オッケーしてないのに、女性に失礼だわよ。
(セクハラだとか騒ぐのは基本的に自分に自信の無い、私のようなババァが真っ先に騒ぎます。セクハラだ!)