昨日伺った草津温泉のお薬師様の寺院。
駐車場のすぐ隣。
お地蔵様に編まれた帽子が、苔むして緑の帽子に変化している。
編んで供えた人の気持ちが、優しい気持ちでホッコリする。
ここは熱心に拝まれていた感じがする。
すがるような佛様への気持ちが、いまだに。
恋以外の病は、どんな病でも治すと信じられていた草津温泉と言う。(草津節歌詞参照のこと)
昔、信仰熱心であった時代には、よく拝まれていたのだろう。と伝わるモノがある。
最近のペットブームに乗っかった、犬猫だけに向けた営業碑ではなく、あまねく禽獣蟲魚供養塔も古くから、本心から大切にされてきた感じがする。
こんなに必死な厚い信仰への、想いの感覚がある寺院は珍しい。
以前のご住職の説法が、聴こえてくるようだ。
きっと魂を削ってまで、人を助けようとしたスゴいご住職がいたのだろう。
昔の達人っぽい住職の気魄は、永劫残って人類を見守っているのをヒシヒシと感じる。
なるほど。
栗生の石碑がある。
今現在は開かれた園に生まれ変わっているらしいが、草津温泉には、栗生園と言う、癩病患者様への、世間の認識の間違いから、自由を奪われ幽閉されたまま、それまでの人生も、この先の人生もすべて奪われてしまった多くの人々が、全国から集められていた。
❮ある日突然、居なかったことにされる❯
そう言った犠牲の上に、私達の生活は築かれている。
多くの偏見は、正しい情報を伝えず、知ろうとしない罪より生まれる。
草津に伺った時は、少しでも多くの魂が、次の世には、自由で楽しく過ごせるように、手を合わせて頂ければ、幸いです。
今日は毘沙門天王様の御縁日です。
『おん べいしらまんだや そわか』
『おん まかしりやえい そわか』
『おん ぜんにしえい そわか』
合掌